kantakuのピアノ日記♪マリオピアニストへの道

アクセスカウンタ

zoom RSS 上原ひろみさんのピアノ奏法の素晴らしさ

<<   作成日時 : 2008/12/13 20:39   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 3 / トラックバック 1 / コメント 4

上原ひろみさんのピアノの弾き方は
一言で言えば「正確性と安全性を兼ね備えた弾き方」
演奏を実際に見て思ったのはとにかく
「安全性」この三文字。彼女はあれほどの
超絶技巧を持ちながら指のダメージを
受けずに全世界を飛び回ってライブを
していらっしゃる。当然練習量もすごいでしょう。
指にダメージが少しでもあるような弾き方で
あればそんなハードスケジュールが
こなせるわけがない。一方でピアノ界には
指の障害で悩む方がたくさんいらっしゃる。
上原さんに学ぶべき安全な弾き方とは?

とりあえず、今まで書いた文章のまとめ
kantakuはピアノに関してこのような
考え方を持っています。もしよろしければ
読んでやってください。


kantakuのピアノ構造論
http://kantakupiano.at.webry.info/200603/index.html

kantakuのピアノ脱力論
http://kantakupiano.at.webry.info/theme/5524a5c149.html


上記の脱力論の最後の方で腱鞘炎予防
記事をいくつか書いていて、それと重複する部分も
ありますが、今回は「安全性」に関して書きます。

上原ひろみさんの弾き方、この安全性はどこからくるのか?


・保持動作が完璧

保持動作(ほじどうさ)とは私の造語です。
ピアノを弾くという行為は
「打鍵」「保持」「離鍵」この3動作の繰り返しです。

「打鍵」鍵盤を1センチ下げること
「保持」鍵盤の底に当たらないように止める。
「離鍵」次の鍵盤に移動

ピアノ弾きは鍵盤の底に当たらない努力を
続けなければならないのです。

しかし残念ながらピアノ教育界では
「鍵盤の底までしっかり弾く」のが基本とされており、
これが下部雑音によって音色が濁る原因であるのにも
かかわらず、手首を柔らかくすれば音色が綺麗に
なるなどという全く理解できない教えが広まっています。

要するに保持動作という考え方そのものがないのです。
(私が勝手に考えただけなので当たり前といえばそれまですが・・)

音色が濁るか綺麗になるかは
鍵盤の底に激突しているかしていないか。これだけです。
これ以外の考えは一切受け入れられません。

そして鍵盤の底に激突するからその衝撃によって
指を痛めてしまうのです。

指を守るためには
とにかく鍵盤の底までしっかり弾かないこと
これだけをひたすら考えなければなりません。

ピアノ界には「腕の使い方が分からない」という人が山ほどいます。
腕の使い方を理解するにはピアノを弾くときは常に
「鍵盤の底までしっかり弾かないこと」この一点だけを
ひたすら考え続けてください。

鍵盤の底までしっかり弾かなくても
ピアノという楽器はフォルテシモを
ちゃんと出せる構造になっているのです。


私は13年間それを強く思ってピアノを弾いてきました。
そして必ずピアノが上手になると今でも信じています。


・指が強いだけでは意味がない。強さと守りが必要。

以下の動画をご覧下さい。
最も注目してほしいのは1:40秒のところ。
上原さんが机を指でバシバシ叩いているシーンです。

上原ひろみ I got rhythm (トークあり)



あのような強い指が欲しいと思った方が多いと思います。

しかし彼女は本番中はあの弾き方をしていません。
あの弾き方でもしライブをしたら100%指を痛めます。
プロ生命に関わる大問題になります。
鍵盤の底に激突しまくって、音色も最悪です。

指の強さだけでなく全身の筋肉が指を守っているのです。

強い指に憧れるのは分かりますが、
指さえ強ければいいってものではないのです。
「強さ」と同時に「守り」のことも考えて欲しいです。
車で言えばエンジンばかり強化して
ブレーキのことをおろそかにするようなものです。

動画では上原さんは常に指を叩く練習を
しているとおっしゃっていますが、
上腕や大胸筋で指を守りつつ叩いているのです。
だから安全なのであって、
ただバシバシ叩くとは意味が全く違うのです。

これを理解していないと最終的に泣かされることになります・・・
過去の私のように・・・

ピアノ脱力論37 腱鞘炎予防7 鍵盤の底に指を激突させない。
http://kantakupiano.at.webry.info/200702/article_10.html



・跳ね上がる腕、引き寄せる腕

上原さんに限らず、多くのピアニストは
腕を跳ね上げます。この動きはあって当然の動きですし、
理にかなっているのですが、
ピアノ教育界ではオーバーアクションは嫌われる傾向に
あるので直されるでしょう。

鍵盤の底までしっかり弾かないように弾かないように
考え続けると自然に腕は跳ね上がったり引き寄せたりします。

跳ね上がる腕はエアギターでも単なる見た目を
かっこよくするためのパフォーマンスでもなんでもなく
ちゃんと理由があるからである。


その理由も考えずに頭ごなしに
無駄な動きと切り捨ててているのだとしたら
それはおかしい。

鍵盤の底に激突しないためです。
私は常にバンジージャンプのようなイメージで
弾いています。

何かの本に脱力のイメージとして
バスケットボールが地面について
跳ね返るイメージと書いてある本がありました。
最初は「なかなかよい例えだ」とも思ったのですが、
これは全く違うなと考え直しました。

バンジージャンプとバスケットボール、
どちらも下がって上がるこの動きは一緒ですが、
性質は全く違います。地面に当たるか当たらないかです。

ピアノを弾くときは地面に当たる
バスケットボールのイメージではなく、
バンジージャンプのように命綱で
引っ張り上げるイメージです。
ピアノにおきかえると上腕や胸の筋肉で
落ちていく指先を引っ張り上げるイメージです。
上腕や胸の筋肉の使い方が分かると
背筋や腹筋などの筋肉の使い方が分かるようになり、
これが全身や腕で弾くということです。


・オクターブの弾き方をどうするか?

オクターブの弾き方記事をずっと
書きたい書きたいと思いつつも
なかなかいい文章がまとまらない・・・
いい例えはないものかなあと常に探してはいますが、
なかなかしっくりくる例えがないですねえ・・・

オクターブで指や手首を痛める人がたくさんいらっしゃるそうで
とても危険度の高いものであるという認識は必要であると思います。

オクターブは上腕や大胸筋を一瞬固めることで
手首から先が勝手に落ちる。この不思議な感覚で弾いています。
なんとかこれを上手いこと説明したいのですが・・・
これが精一杯ですね。

とにかく手首は一切力をいれません。
指は広げるだけです。指を広げるという行為だけで
すでに指にとっては重労働なのです。これ以上の
負担をかけてはいけません。
そして手首も同様。なにもしなくていいと思います。
ただ柔らかくフニャフニャ状態を目指しています。
その上で上腕、大胸筋、あるいは腹筋や背筋を
同時に一瞬固める。そうすると柔らかな手首に
その力が伝わり、楽にオクターブが弾けると思います。


・演奏終了後の息切れの正体は?

演奏中の上原さんのMC、そしてアンコール前のMC
息切れながら一生懸命語っていらっしゃったのがとても
印象に残りました。感動的でした。

上原さんの息切れは
「全身の筋肉をフル活用して指先を守りきった」
「鍵盤の底への激突を阻止して音色が濁るのを防ぎきった」
その証拠です。だからすごく感動しました。

心の底からお疲れ様と言いたかったです。

保持動作、鍵盤の底までしっかり弾かないように
するのははとにかく大変なのです。
それでいてかつあのミスのない正確すぎる演奏。

それが上原さんのピアノの一番の魅力ではないかと
思います。


まだまだ脱力研究は続けますが、
現時点での考えをまとめてみました。
上原ひろみさん、本当にありがとうございました!



最後にもうひとつ動画を。

上原ひろみ(Hiromi) on @ヒューマン




さあて、明日は楽しい関西進出です!
マリオ弾いてきまっせー♪


ピアノソロ 「PLACE TO BE/上原ひろみ(Hiromi Uehara)」
ヤマハミュージックメディア

ユーザレビュー:
完コピかぁージャズ系 ...
まぁまぁです上原ひろ ...
最高!上原ひろみの初 ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る


ピアノの知識と演奏―音楽的な表現のために (ムジカノーヴァ叢書)
ムジカノーヴァ
雁部 一浩

ユーザレビュー:
中級者以上向き音色に ...
目からウロコピアノの ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る


シャンドール ピアノ教本―身体・音・表現
春秋社
ジョルジ シャンドール

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る




テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
チャイルドシートだけではなく。
大きくなった子供に車を貸すとき、「スピード出しすぎるなよ!」とか「シートベルトしろよ!」とか心配なとき、ありますよね。フォードからより安全な運... ...続きを見る
暇人短剣符
2009/01/01 21:25

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。随分お久しぶりです。テレビもありがとうございます。結局ワンシーンだけでしたがちゃっかり先輩もいましたね。

上原さんの演奏に感動されたようですね。もの凄い研究長文で奥が深かったです。共感する部分が多かったです。

鍵盤の底まで弾かないという持論もおもしろかったです。私の場合は下部雑音が出ない程度に底まで弾きこむという奏法で文化祭を乗り切ったので、

ほぉ〜頷きながら読みいってみました。関西進出も頑張っていってらして下さい!
優起
2008/12/14 00:17
優起さん、こんばんは!
テストお疲れ様でした。
私の学生時代は
一夜漬けばかりでしたね。
テレビ情報もありがとうございました。

長文読んでくださり、うれしいです。
鍵盤の底に当たらないバンジージャンプ奏法が
一番の理想なんですが、現実的には
無理なんですね。鍵盤は1センチしか
沈まないので勢いでどうしても
底に当たってしまいます。

ただ、バンジージャンプを常に
イメージして上腕や大胸筋を
命綱代わりに引っ張り上げて
助けてあげることが大事だと
思います。とにかく底に
接触するにしてもできるだけ
軽く当たるくらいにしておきたいです。

昨日は関西にマリオ
広めてきましたよ!
近いうちに日記書きますので!
kantaku
2008/12/16 03:56
こんばんはー
誰だ?と思われましたか?前コバユーです。
ブログのほうに来ていただければ実情がわかります。

kantakuさんのピアノ熱は本当にすごいですねー。
以前から脱力論や下部雑音についての記事を読ませてもらっていました。大変興味深いです。
自分自身ピアノの構造を完全に理解しているといえないし、ためになりますd(´∀`o)
イメージはバンジージャンプですね。
まだ完全に意識しながら弾くことはできないですが、
イメージは持ち続けようと思います。

オクターブはええと・・・?筋肉を固めるw?
まあ自分は絶対手首に無駄な力が入ってるということは確実です(/TДT)/
ネウどん(仮
URL
2008/12/19 22:37
ネウどんさん、こんにちは!
読んでいただいてありがとうございます。
ブログを移転との事で
早速←の方のブログリストに追加
させて頂きましたよ。

下部雑音は本当に
出したくないんです。
「鍵盤の底には魔物が住んでいる」
といつも思っているのですよ。
ただ、ピアノ教育界は鍵盤の底が
大好きなんですよね。ミスが減るので。

オクターブは本当に説明
するのが難しいのですが、
腕や胸など強いところが
一瞬だけ固まっているのは
現実だと思うのですよ。
無力では弾けないですからね。

イイ例え、分かりやすい例えを
なんとか見つけたいものです!!
kantaku
2008/12/20 14:33

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
TweetsWind

ピアノソロ 中上級 スーパーマリオ/スーパーベスト
ヤマハミュージックメディア
天宅 しのぶ

Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る

ピアノソロ 中上級 ゼルダの伝説/スーパーベスト
ヤマハミュージックメディア
天宅しのぶ/任天堂株式会社
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ピアノソロ 中上級 ゼルダの伝説/スーパーベスト の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

ピアノソロ/マザー1+2
スカイポート出版
作曲:鈴木慶一、田中宏和他 編曲:稲辺克弥
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ピアノソロ/マザー1+2 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

クリックでピアノ弾けます♪



昨日の各個別記事の訪問者数合計
   (トップページ含む)

   
  アクセスランキング
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへにほんブログ村 ゲームブログ ゲーム音楽へ
上原ひろみさんのピアノ奏法の素晴らしさ kantakuのピアノ日記♪マリオピアニストへの道/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる